レッドソックス沢村拓一投手(33)が、今季4試合目の登板で、初の回またぎとなる1回1/3を投げ、無安打無失点1四球と好投。メジャー初ホールドを記録した。試合後は「ボール先行カウントでも、慌てることなく、しっかり投げられたと思います」と、淡々と振り返った。

10-7と3点リードした7回2死走者なしから3番手として救援。わずか2球で三邪飛に仕留め、この回を終えた。

8回も続投し、三飛、中飛で2死。続くセベリーノに対し、カウント2ボール後、プレートに足を掛けたまま、右手で口元に触れたため、球審から自動的に「ボール」を宣告された。結局、ストレートの四球を与えたものの、後続を三飛に打ち取り、デビュー戦以来、4試合連続無失点となった。それでも「まだ思った通りという感じではない。その日その日で状態はバラバラなので、その中でもしっかり抑えられて良かったです」と、口元を引き締めた。

試合は、レッドソックスの9点リードが、中盤以降、接戦に持ち込まれる慌ただしい展開。コーラ監督は、沢村の回またぎについて「我々には必要だった。速球が低めに行っていたし、良くなってきた」と高く評価した。また、ボールを宣告された動作については「あれは禁止事項。彼は今、学んでいる途中。再びそのようなことはないだろう」と説明。沢村自身も「注意していけたら」と、しっかりと受け止めた。

最終的にリードを広げ、快勝したレッドソックスは、開幕3連敗後、6連勝。ア・リーグ東地区首位の座をキープした。