投手と野手による今季2度目の日本人メジャー対決が実現する。エンゼルス大谷翔平投手(26)が「2番DH」でスタメンに名を連ね、対するレンジャーズは、日本ハム時代に同僚だった有原航平投手(28)を先発マウンドに送る。有原は4月14日にレイズ筒香を2打数無安打に封じ、メジャー初勝利も挙げた。過去の日本人選手「野手VS投手」から、名勝負を振り返る。

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◆日本人初対決 2001年4月13日、マリナーズ・イチローとエンゼルス長谷川滋利の顔合わせで初実現。1打席の対決は、イチローが遊撃内野安打。2人は後にマ軍で同僚になる。

◆本塁打 2004年6月19日、ヤンキース松井秀喜がドジャース野茂英雄から右越え本塁打。これが日本人対決の第1号で、計8本塁打が生まれている。イチローはメッツ石井一久とインディアンス小林雅英、マリナーズ城島健司はヤンキース井川慶、レイズ岩村明憲はレッドソックス松坂大輔、カブス福留孝介はブレーブス川上憲伸、エンゼルス大谷は2019年6月8日にマリナーズ菊池雄星、その3日後にドジャース前田健太(現ツインズ)からも本塁打を放った。

◆猛打賞 過去2度ともマリナーズ・イチローが記録。2005年6月17日はメッツ石井との対戦で4打数3安打(1本塁打)、2012年4月9日はレンジャーズ・ダルビッシュ有(現パドレス)に4打数3安打。

◆カモと苦手 ブルージェイズ川崎宗則はヤンキース黒田博樹と7度の対戦でノーヒットは1試合しかなく、対戦率4割3分8厘(16打数7安打)と得意にした。イチローはダルビッシュに対戦率3割3分3厘(24打数8安打)と相性は良かったが、上原浩治(レッドソックスなど)には初対戦で2安打して以降、6三振を含む10打席連続で封じられた。

◆大谷 対戦した日本人投手は過去4人。ドジャース前田とは3度対戦し5打数2安打(1本塁打)、マリナーズ菊池は3度の対戦で7打数3安打(1本塁打)、ヤンキース田中将大(現楽天)は1度の対戦で3打数無安打、マリナーズ平野佳寿(現オリックス)は1打数無安打。

 

◆日本人選手の元同僚対決 大リーグで初の日本人対決となった01年4月13日の長谷川(エンゼルス)対イチロー(マリナーズ)は、元オリックスの同僚だった。長谷川は田口とも対戦している。元中日の川上-福留は通算6打席対戦して1本塁打。松井秀は元巨人の岡島、桑田、上原、高橋尚と対戦した。