エンゼルス大谷翔平投手(26)が、26日(日本時間27日午前9時5分)の敵地でのレンジャーズ戦で今季初勝利をかけ3度目の先発マウンドに上がる。投打で出場するリアル二刀流は4日のホワイトソックス戦に続き2戦目。

エンゼルス広報によると、本塁打でリーグ首位につける選手が先発登板するのは、1921年6月13日のベーブ・ルース(ヤンキース)以来、100年ぶりとなる。ルースはその年、主に外野手として出場していたが、6月13日のタイガース戦に先発登板。その時点で19本塁打を放ち、メジャートップだったという。この試合で5回を投げ5安打4失点(自責点4)、1三振7四球で勝利投手となり、打撃では2番に入り、20号と21号の2本塁打を含む3打数2安打3打点と大暴れした。投手として降板後は中堅に入り、最後まで試合に出場している。

 

26日に対戦するレンジャーズは、20日の本拠地での前回登板でも対戦した相手。このときは4回まで80球を投げ1安打無失点、7三振6四球で、チームは勝ったが勝敗は付かなかった。

今度は敵地グローブライフフィールドでの登板となり、前回と同様、今季1勝1敗の先発右腕ジョーダン・ライルス(30)と投げ合う。

レンジャーズ打線は前回、大谷からわずか1安打しかできず、現在はチーム打率がア・リーグ7位の2割2分9厘、OPSが同9位の6割7分3厘となっている。17、18年に2年連続40本塁打以上を放った主砲ギャロが今季は長打力が影を潜めており、本塁打はここまでまだ1本。チームは25日までのホワイトソックスとのシリーズで3連敗し、今季はここまで9勝13敗でア・リーグ西地区で最下位の5位と低迷している。

 

◆日本では16年に本塁打と打点トップで先発 3月25日のロッテ戦で開幕投手を務めた大谷は開幕4、5試合目の29、30日オリックス戦にDHで出場。2試合連続本塁打を含む7打点を記録し、31日終了時で2本塁打が鈴木(ロッテ)に並びトップ、7打点も田中賢(日本ハム)らに並び1位タイだった。本塁打と打点の2冠で4月1日ソフトバンク戦に先発し6回を1失点に抑えたが、救援投手が打たれて勝敗は付かなかった。