通算213勝を挙げ野球殿堂入りしたジョン・スモルツ氏(53=元ブレーブス)が、5日付のロサンゼルス・タイムズ電子版でエンゼルス大谷翔平投手(26)のスプリッターを分析した。

大谷のスプリッターは今季、メジャーでまったく打たれていない球の1つ。自身も現役時代にスプリッターを投げていたスモルツ氏は「彼が速球を思い通りに制球できれば、打者がスプリッターを見極められる可能性はゼロだ。どちらの球も同じ腕の振りで、真ん中にきたと思ったら落ちる。しかも打者の手元で急に落ちるからね」と指摘。「あの球速があるので、速球とスプリットの見分けがつかない。同じアングルから球がくるから」と話した。

これだけ有効な球種であるスプリットだが、MLBでは他に投げる投手が少ない。同記事によると、今季ここまで50球以上を投げた投手は500人以上いるが、スプリッターを投げた投手は31人のみだという。

スモルツ氏は「スプリッターはファンタスティックな(素晴らしい)球だ。彼ほどの球速があれば、とんでもない武器になる」と話した。