エンゼルス大谷翔平投手(26)が5回0/3で84球を投げ、1安打無失点、6四球、7奪三振と力投した。1点リードで勝ち投手の権利を得て降板となったが、7回に3番手のゲラが3ランを浴び、2勝目はお預けとなった。また、レイズ筒香嘉智内野手(29)とのメジャー初対決は2打席で1打数無安打、1四球だった。

立ち上がり、制球に苦しんだ。1回、先頭の左打者ローに対し、4球連続ボールで四球。続く2番メドーズはスプリットで中飛に抑え、3番ディアスもスプリットで三ゴロに抑えたが、4番ウェンドルには再び4球連続ボールで四球。5番キーアマイヤーをスプリットで空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けたが、1イニングで21球を要した。

2回は1死から筒香とメジャーで初めて対決。初球、外角低めの96・4マイル(約155キロ)の直球で左飛に打ち取った。2死からフィリップスに右前へ初安打を許したが、9番アダメズをスプリットで空振り三振に抑え、落ち着いた投球を見せた。

3回はファインプレーでスタンドを沸かせた。1死から2番メドーズへの初球、98・5マイル(約158・5キロ)の直球をライナーではじき返され、打球が大谷の左手のグラブをはじいたが、宙に浮いたボールを右手でキャッチ。守備で見せた美技にファンから拍手がわき起こった。その後、3番ディアスを四球で歩かせたが、続く4番ウェンドルを3球連続スプリットで二ゴロに打ち取り、序盤の3回を無失点に抑えた。

4回は2死から筒香と2度目の対戦。4球連続ボールで四球を与えたが、続くフィリップスをスプリットで空振り三振に仕留めた。

5回は9番アダメズから2者連続三振に打ち取ると、2番メドーズを二ゴロに仕留め、今試合で初の3者凡退。5回まで毎回の7三振を奪った。

6回のマウンドにも上がり、先頭から2者連続四球でピンチを招いたところで交代。悔しそうな表情で降板したが、観客から大きな拍手を受け、ベンチへ下がった。その後、2番手のロドリゲスが1死満塁から7番の筒香を遊ゴロ併殺打に打ち取り、無失点。ピンチを切り抜け、ベンチで状況を見守っていた大谷は両手をたたいて喜んだ。

だがその後、3番手のゲラが3失点。力投も実らず、今季2勝目はお預けとなった。