エンゼルスが6日(日本時間7日)、アルバート・プホルス内野手(41)をメジャー40人枠から外した。メジャー21年目のプホルスは今季、主に一塁手として24試合に出場。打率1割9分8厘、5本塁打、12打点の成績だった。

シーズン序盤でチームの戦力構想から外したことについて、エ軍はオンライン取材で会見を行った。ペリー・ミナシアンGMとジョン・カルピーノ球団社長、ジョー・マドン監督が会見場に列席し、質疑応答に答えた。主な一問一答は以下の通り。

-なぜ、この時期が正しいと思ったか

ミナシアンGM 彼のような世界的にリスペクトされるプレーヤーに対して、いいタイミングなどは決してない。これについては、プレー機会や我々が保有している選手についてのこと。ウォルシュという若い一塁手がいて、彼に一塁を毎日、守ってもらいたい。また、我々はDHでショーヘイ・オオタニがいる。アルバートは、ベンチを温める選手ではない。彼に対しても良くないし、チームにとっても良くない。いいタイミングでは決してないが、我々の組織にとってベストだと感じた。

-なぜ、通告が昨日だったのか

ミナシアンGM 編成部門としては、2週間ほど前から協議し続けていた。私はこの仕事が初めてだが、1カ月たって、自分の意見をオーナーに持ち込むことに自信を感じた。これが、チームが前に進む上でベストだった。

-プホルスはどんな反応だった

ミナシアンGM (昨日の)試合の後に話した。他の選手と同様に、彼はプロフェッショナル。今まで彼との会話は素晴らしいものだったし、彼は信じられないくらいのいい人間だ。

-彼は反論したか

ミナシアンGM 食い違うことはなかった。彼は自分の思いを伝え、我々も考えを伝えた。彼は、我々の状況を理解していた。私は彼と強く抱き合った。

-プホルスが他の場所でプレーを望んでいたのか

ミナシアンGM 我々の編成部門が決めたこと。我々の仕事は毎日、チームを評価するということ。

-他球団でのプレー続行を望んでいたか

ミナシアンGM 望んでいた。彼は今までと同じようにやる気になっている。

-チームへ大きな影響を与えていた選手だった

マドン監督 練習に対する姿勢についてを語れば、誰もが感心する。毎日、熱心な気持ちで球場に来る。プライドもある。満場一致で野球殿堂入りとなるであろう、大きな理由だ。これ(球団の選択)は他の選手への機会を増やすということで、この(野球の)世界がどう機能しているか、ということ。

-このような形で終えるということをどう感じているか

カルピーノ社長 いくつかのオプションについて、昨日、ペリー(ミナシアンGM)と彼と話し合った。これが、我々皆の一致した見解だった。昨日の終着点は、前に進んでいくということ。それは常に選手をリスペクトすること。特に、アルバートのような、グラウンド内外で功績を残した選手に対して。我々は彼に対して多大な尊敬を示した。だが、これが野球。起こりえること。

-何らかの形で功績をたたえる、ということは話し合ったか

カルピーノ社長 それは素晴らしいことだが、彼がいない状態でどうやってやるのか、分からない。アルバートは、プレー続行に意欲を示している。だから、難しい。もし、彼が他球団へ移籍して、遠征で試合をしに来た時には何かあるかもしれないが、昨日は、話さなかった。