レイズは11日(日本時間12日)、筒香嘉智外野手(29)をメジャーの登録枠から外し、戦力外通告したことを発表した。今後は、NPB復帰を含む他球団への移籍、またはマイナー降格を選択することになる。

本拠地ヤンキース戦の試合前、オンライン会見に応じたキャッシュ監督は、今回の措置について「決して簡単ではなかった」と話し「ヨシはあれだけのプロ。彼はすべてのことをやっていた。異なる文化、初めての投手など、すべてがチャレンジでタフなことだったと思う」と振り返った。

筒香は19年12月、ポスティング制度を利用し、レイズと2年1200万ドル(約13億2000万円)で契約。外野、三塁など複数のポジションを守れるスラッガーとして期待された。

コロナ禍で公式戦が60試合に短縮された20年は、打率1割8分7厘、8本塁打にとどまった一方、今季は開幕戦から「1番一塁」として起用されるなど、2年目の飛躍が期待された。

ところが、開幕後もなかなか調子が上がらず、ここまで26試合に出場し、打率1割6分7厘、0本塁打、5打点。三振率31%と低迷が続いた。故障離脱していた崔志万内野手の復帰が近いこともあり、その処遇が注目されていた。

今後の筒香の動向について、キャッシュ監督は「彼が決断するだろうが、どんな形であれ、我々は尊重したい」と話した。