かつてパイレーツなどで活躍したレニー・ステネット氏が18日に72歳で死去した。がんを患っていた。MLB公式サイトが伝えている。

ステネット氏は1971年から79年までパイレーツで、その後2年間はジャイアンツに在籍。71年にパイレーツがワールドシリーズ(WS)で優勝した際はポストシーズンの出場はなかったが、79年はポストシーズン2試合に出場し、WS制覇に貢献した。また、75年には延長なしの1試合7打数7安打というメジャー記録を樹立した。

パイレーツの球団社長であるトラビス・ウィリアムズ氏は「パイレーツファミリーの一員として非常に愛された彼の訃報を受け、悲しみに沈んでいる。レニーはフィールドでも優秀な選手だったが、フィールド外ではさらに素晴らしい人物だった」とその死を惜しんだ。

パイレーツは71年にメジャーでは初めて、黒人選手とラテン系の選手のみでスタメンを組んで試合に臨んだが、パナマ出身のステネット氏はその際に先頭打者を務めた。ウィリアムズ氏はステネット氏がそのことを誇りにしていたと述べ、7打数7安打の記録は「忘れられようもない」と話した。