パドレスのダルビッシュ有投手(34)が29日(日本時間30日)、アストロズ戦に先発し、5回4安打5失点(自責4)の内容で勝敗は付かなかった。5点ビハインドで降板したが、味方が同点に追い付き、ダルビッシュの黒星は消えた。

試合後「いい球と悪い球がハッキリしていた」と振り返った通り、本来のキレ味ではなかった。4回、5番コレアに先制2ランを浴びたところまでは許容範囲内。だが5回には味方の失策もあり、3点を献上した。今季最多の3四球で5失点。92球でマウンドを譲った。「発射角がズレていた」というスライダー、カーブの制球に苦しむ一方、145キロ前後の高速カットボールを効果的に織り交ぜるなど、収穫もあった。「スピンもかかっているし、打者の反応も良く、自信になりました」。

試合は、9回2死からタティスの3ランで同点に追い付いたパ軍が、4試合連続の延長戦の末、12回にマイヤーズの3ランで勝ち越し。5時間8分の熱戦にケリをつけた。「いい野球をやっている。集中力を切らさないのがすごい」。5点差をはね返し、地区首位を走る自軍の底力を再認識していた。