特大弾に、同僚のアップトンは頭を抱えて驚きの表情を見せた。「2番DH」で出場しているエンゼルス大谷翔平投手(27)が、自身が持つ日本人野手のシーズン最多記録をさらに更新する33号本塁打を放った。2点リードの3回1死、左腕ゴンザレスの内角高めの速球を捉え、右翼スタンドへ運んだ。打球速度116・5マイル(約187・5キロ)、角度31度、飛距離463フィート(約141メートル)の1発で、貴重な追加点を挙げた。

7日のレッドソックス戦では32号本塁打をマークし、04年の松井秀喜(ヤンキース)を超え、日本人野手のシーズン最多本塁打記録を樹立。球宴前に32本塁打以上、12盗塁以上は史上初の快挙だった。

6月は自身最多の13本塁打を放つなど、初の月間MVPを受賞。6日には今季2度目、通算4度目の週間MVPに選ばれた。メジャーの本塁打数でも2位を突き放し、トップを独走。今季6度目の2戦連発で打撃好調をキープした。

試合前の時点で投手で4勝1敗、防御率3・49、打者では打率2割7分9厘、32本塁打、69打点、12盗塁の結果を残しており、コロラド州デンバーで行われる7月13日のオールスター戦では史上初の投打で選出。投打の二刀流での出場が期待される中、敵地シアトルのファンにメジャートップレベルの打撃を披露した。