映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台、アイオワ州ダイアーズビルで12日に行われる試合を前に、選手やOBらが興奮を語った。MLB公式サイトが伝えている。

「フィールド・オブ・ドリームス」はケビン・コスナーらが出演し、米アカデミー賞で作品賞など3部門にノミネートされた1989年公開の作品で、「それを造れば彼が来る」との不思議な声を聞いた農夫がとうもろこし畑に野球場を建設するという物語。この映画へのオマージュとして、MLBは映画のロケ地に隣接した場所に臨時の球場を建設。アイオワ州で初のメジャー公式戦が行われることになった。

この試合でヤンキースと対戦するホワイトソックスの守護神リアム・ヘンドリックス投手は、オンライン会見に出席し「ワクワクしてるよ。州にとって初開催となるメジャーの試合に臨むことができるなんて、そうそうないチャンスだからね。(ヘマをして)アイオワ州での初本塁打を許すことにならないといいけど」と語った。

2005年にホワイトソックスでワールドシリーズ制覇を経験し、現在はFOXスポーツのコメンテーターを務めるA・J・ピアジンスキー氏は「息子を連れて行くんだ。最高だね。映画と同じように『フィールド・オブ・ドリームス』で息子とキャッチボールをするつもりさ」とコメント。ヘンドリックスも「映画のセットを歩き、木でできたあの観覧席に座ってみたい。“シューレス”ジョー・ジャクソンみたいにとうもろこし畑をぬけ、そして実際の球場に足を踏み入れたい」と、映画のワンシーンを思い浮かべていた。