エンゼルス大谷翔平投手(27)が打撃2冠に肉薄した。タイガース戦に「1番DH」でフル出場し、3打数2安打2四球と3試合連続安打をマーク。球団タイ記録の最大8点差をひっくり返す大逆転勝利に貢献した。

今季8勝目&メジャー独走の40号でフル稼働した18日ナイターから一夜明け、大谷は午後1時11分開始のデーゲームでも元気いっぱいだった。3回の第2打席に右前打を放つと、第4打席には快足を飛ばして投手内野安打。逆転した直後、8回1死三塁の第6打席では、中堅へ犠飛を放ち、貴重な追加点となる88打点目を挙げた。打点でもリーグ1位に1差と迫った。

ライバルのゲレロは8月に入って足踏み状態。月間打率は2割台前半、最近は9戦ノーアーチ。大谷は2年目を上回るシーズン自己最多の112安打となり、この日は4出塁もあり、強打者の指標となるOPSでもゲレロを逆転し、メジャートップに浮上した。

マドン監督は当初、登板翌日のため休養を考えていた。だが前夜の試合後に大谷から「明日も問題ない」との志願があり。起用を決断した。8点差を逆転しての勝利は、86年に並ぶ球団記録。マドン監督は「打線の上から下までみんなが貢献した」と、貯金復活を喜んだ。