パドレスのダルビッシュ有投手(35)が、2回2/3を8安打6失点(自責5)1四球3奪三振と打ち込まれ、9敗目(7勝)を喫した。これで7月21日に7勝目を挙げて以降、先発10戦して勝利投手なし。自己ワーストを更新する7連敗となった。

1、2回は走者を許しながら要所で踏ん張り、無失点で切り抜けた。ところが、3回1死から2ランを含む4連打で4失点。さらに、2死から四球、安打、失策で走者を許し、76球で降板した。8安打中7安打が、2ストライクに追い込んでからの痛打。試合後は「体はまったく問題ないです。ツーシームとかスライダーが甘く入って…。ずっと同じことをやっているという感じです」と、淡々と振り返った。

球宴前の股関節痛に続き、その後、腰痛で離脱して以来、復帰2戦目。依然として本来の調子を取り戻せていない。「自分の中では同じ感覚で投げているんですけど、痛くないように大きく変えたので、うまくいってないという感じです」と自己分析。「他の先発投手も頑張ってますし、努力し続けるしかないと思います」と、休養日の2日も本拠地で自主調整する考えを明かした。

9月に入り、ポストシーズン争いもいよいよ正念場を迎える。予定通りなら、次回は8日(同9日)エンゼルス戦で、大谷との初対決も見込まれる。それでも、ダルビッシュは「そのことも、正直考えていられる選手じゃない。大谷君どうこうよりも、チームを勝利に導けるように考えています」と、不振脱出へ向けて気持ちを新たにしていた。