エンゼルス大谷翔平投手は、マリナーズ戦での2度の申告敬遠を含む4四球で、3試合11四球のメジャー記録に並んだ。

16年に当時ナショナルズだったブライス・ハーパー(28=フィリーズ)が記録しており、5年ぶり史上2人目となる。また3試合連続3四球以上は、03年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が記録して以来。3四球以上のメジャー最長連続記録は4試合で、30年にベーブ・ルース(ヤンキース)、57年にミッキー・マントル(同)が記録している。

ア・リーグでは、3試合のスパンで10四球が過去に5度記録されており、69年のレジー・ジャクソン(アスレチックス)ら5選手。大谷はこれを更新し、球団では18年のトラウトら3選手がマークした3試合8四球の最多記録も更新した。

◆ハーパーの3試合11四球VTR 16年5月7、8日のカブス戦と9日タイガース戦の3試合で記録。特に中地区首位カ軍の敵地では、四球攻めに遭った。8日は延長13回で7度打席に立つも3四球3敬遠1死球。「0打数7出塁」はメジャー記録、1試合6四球は同最多タイだった。

敵将は皮肉にも、現エンゼルスのマドン監督。東地区首位ナ軍対策として、前年15年に42本塁打の初タイトルとMVPに輝いた23歳の主砲に対し、同5日からの4連戦計19打席で13四球(4敬遠)と勝負を徹底的に避けた。この秘策が功を奏し、このカード4連勝。名将の采配も光ったこの年、カ軍は108年ぶりにワールドシリーズを制した。