マリナーズが劇的な逆転勝利でワイルドカードでのポストシーズン進出に望みをつないだ。

マリナーズは3-1とリードして迎えた8回、連投の4番手右腕セワルドがエンゼルスの1番マーシュ、2番大谷に連続四球を与え、1死一、三塁で4番ウォルシュに逆転3ランを浴びた。2日連続で4万4000人を超える超満員のスタンドが、一瞬にして静まり返った。

だがその裏、先頭から四死球で走者をため、4番ハニガーが2死満塁から2点適時打で逆転。負ければワイルドカードの可能性が消滅する状況で、土壇場で勝負強さを発揮した。ハニガーは4安打5打点と打線を引っ張った。ブルペンに待機していた菊池雄星投手(30)は出番がなかった。

サービス監督は「信じられない夜だった。みんな最後まで諦めず、チームを引っ張ってくれた。ファンが勝利を信じて絶叫し、それが力になった」と話した。

ア・リーグのワイルドカード争いはこれでレッドソックスとヤンキースが91勝70敗でトップに並び、マリナーズとブルージェイズが1ゲーム差で並ぶ混戦。今季最終戦となる3日(日本時間4日)の試合で上位2チームのどちらかが負けマリナーズとブルージェイズが勝てば、91勝71敗で並んだチームがワイルドカードゲーム出場をかけてワンゲームプレーオフを行う可能性もある。