エンゼルス大谷翔平投手(27)が26日、「MLB・ヒストリック・アチーブメント・アウォード(コミッショナー特別表彰)」を受賞した。マンフレッド・コミッショナーが就任してから同賞を受賞するのは大谷が初。この日、ワールドシリーズが行われるヒューストンのミニッツメイドパークで同コミッショナーとともに受賞会見を行った。

大谷はこれから野球選手をめざす子どもたちに向け「今年リトルリーグの場所でもやらせてもらいましたし、みんな野球が好きそうでしたし、その気持ちさえあれば何でもできると思うので、ぼくもその気持ちを忘れずに、これからも強い気持ちでやりたいと思います」と話した。

■日本人では最多262安打のイチロー以来

◆MLBヒストリック・アチーブメント・アウォード(コミッショナー特別表彰) 歴史的に大きな意義のある偉業を成し遂げた選手または野球関係者に贈られる賞で、1998年に創設され、これまで15人と1球団が受賞している。大谷は、オールスター戦に初めて投手と打者の両方で出場したことも含め、歴史的な二刀流の活躍が認められ受賞となった。日本人では、2004年にシーズン最多記録の262安打をマークしたイチロー外野手(マリナーズ)が05年に受賞しており、大谷で2人目。またイチローが所属していたマリナーズが01年に史上最多の116勝を記録したことで、球団として受賞している。

過去にはカル・リプケン内野手(オリオールズ)らが受賞しており、大谷の前の受賞はポストシーズンで歴代トップの記録を達成した14年のデレク・ジーター内野手(ヤンキース)と、65年間ドジャースの実況アナウンサーを務めたビン・スカリー氏が受賞。マンフレッド・コミッショナー就任以降では、大谷が初の受賞となった。