パドレスの新監督に、今季までアスレチックス監督を務めたボブ・メルビン氏(60)が就任することが28日(日本時間29日)、明らかになった。MLB公式サイトのAJ・キャサベル記者ら複数メディアが伝えたもので、契約年数は3年。

今季のパドレスは、ダルビッシュ有投手(35)をトレードで補強するなど開幕前から前評判が高かったものの、後半戦に失速。最終的に79勝83敗と負け越し、同地区のジャイアンツ、ドジャースに大きく水をあけられた。公式戦終了後には、契約が残っていたティングラー監督を解任。後任探しに着手していた。

メルビン氏に対しては、すでにアスレチックスが来季のオプション(選択肢)を行使していたが、ア軍側は同氏とパドレスの交渉を容認。円満な形で「移籍」することになった。

03年、マリナーズの監督に就任したメルビン氏は、04年にイチローが262本の年間最多安打記録を更新した際の指揮官で、現在も親交が深い。その後、ダイヤモンドバックスを経て、11年からアスレチックスの監督に就任。当時在籍していた松井秀喜からも信頼され、オフにはニューヨークで食事をするなど、日本人選手からも慕われる温厚な紳士として知られている。