マリナーズが今オフ、日本人選手獲得へ向けて積極的に動く方針を固めた。ジェリー・ディポトGMがゼネラルマネジャー(GM)会議初日の9日(日本時間10日)、「日本人選手不在で開幕するという選択をすることはないだろう」と話した。

メジャーでは2000年の佐々木主浩以来、イチローをはじめ今季の菊池雄星投手(30)まで、マリナーズには常時、日本人選手(計10人)が在籍してきた。しかし今オフ、菊池が選手オプションを行使せず、現時点では退団濃厚となった。その一方で、米国内では広島鈴木誠也外野手(27)がポスティング制度でメジャー移籍すると見込まれており、マ軍も水面下で調査中。「これまで何年もすばらしい日本人選手がいたし、素晴らしいファンとのつながりもある」。同GMは具体的な選手名こそ出さなかったものの、チームには経験、実績のあるスカウティング網も充実しており、あらためて日本人獲得への意欲を示した。

また、会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏、岩隈久志特任コーチは、来季も同職でチームをサポートすることも明らかになった。(カールスバッド=四竈衛)