エンゼルス大谷翔平投手(27)が11日(日本時間12日)、打撃のベストナインに相当する「シルバースラッガー賞」を受賞した。日本選手では3回(2001年、2007年、2009年)の受賞歴があるイチロー外野手(マリナーズ)以来、2人目の快挙となった。シルバースラッガー賞とは?

「ルイビル・スラッガー」のブランド名で知られるバット製造の米最大手ヒラリッチ&ブラズリーがスポンサーとなり、1980年にスタート。各球団の監督と3コーチが投票権を持ち、打率、出塁率、長打率を含む複数の打撃成績も反映される。ナ・リーグは投手を含む7ポジション(外野3人)の計9人、ア・リーグは投手の代わりに指名打者を入れ、同じく9人を選出。副賞には、3インチ(約91センチ)の銀バットをデザインしたトロフィーが贈呈される。

歴代最多受賞は、バリー・ボンズ外野手(ジャイアンツなど)の12回、次点はマイク・ピアザ捕手(ドジャースなど)の10回。

大谷が初受賞した指名打者部門では、デービッド・オルティス(レッドソックス)の7回が歴代最多。なお、コロナ禍の昨季2020年シーズンは、ナ・リーグも指名打者制で行われたため投手の受賞者はなく、マルセロ・オスナ外野手(ブレーブス)がナ史上初の指名打者受賞となった。