ダイヤモンドバックスなどMLB6球団で通算13シーズンにわたって活躍したクリス・ヤング元外野手(38)が、このたびアリゾナ州立大学経営学部を卒業した。MLB公式ウェブサイトが22日報じた。

ヤング氏は2001年ドラフトでホワイトソックスから16巡目で指名されて入団。06年にメジャー昇格を果たしたが、02年と03年のオフには万が一を考えて学位を取ろうと、ヒューストン・バプティスト大学に通い続けていたという。

当初の不安をよそに、ヤング氏はダイヤモンドバックスの正外野手に成長。のちにアスレチックス、メッツ、ヤンキース、レッドソックス、エンゼルスと渡り歩き、通算打率2割3分5厘、191本塁打、142盗塁の成績を残して18年シーズンを最後に引退した。

ヤング氏は、次のステージに向けた準備として、さらに2人の娘に教育を受けることの大事さを示すためにも、再び大学に戻ることを決意。19年夏にアリゾナ州立大学に入学した。

それからは、家庭で父親としての役目を果たしつつ、MLBネットワークへ寄稿する仕事と学業とを両立。妻クリスティンさんの助けも借りながら学期ごとの課題とサマースクールをこなし、入学から2年半で学位を取得することとなった。

もし今後、機会があれば、ヤング氏は教育を受けることの大切さについて、自らがたどった道筋を選手たちに説くことができるとし、大学で学ぶことについてどうしたらいいか、または何を学べばいいか迷っている人がいれば、手を差し伸べたいと語った。