【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)5日(日本時間6日)=斎藤庸裕】ベストコンディションで二刀流10年目の開幕へ-。エンゼルス大谷翔平投手(27)が明日7日(同8日)、先発&トップバッターの二刀流でアストロズとの開幕戦に臨む。日本での5年間を含め、プロ10年目の節目を迎える今季、過去と比べても状態は「一番いい」と話し、手応えも十分。「1番DH」で出場したオープン戦最後のドジャース戦は1打数無安打。四球で出塁し、最終調整を終えた。

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二刀流のさらなる進化を見せるシーズンが、いよいよやってくる。状態は万全。何より、大谷自身に手応えがある。「慣れも含めて、いい状態は毎年そう。フィジカルも含め、一番いい状態かなと思います」。マドン監督を始め、首脳陣から心配されることもない。状態に関する不安は「ないと思いますね。自分がどう感じているかが一番大事ですけど、周りが見てそう思っているなら、いい動きなんじゃないかなと思いますね」と、声を弾ませた。

コツコツと1年ずつ、前例のない二刀流ロードを歩んできた。日本時代を含めて10年目。節目を迎えた今の心境を語った。

「毎年、結果を残したい、ポストシーズンに行きたいと思っていますし、長く在籍すれば、それだけ期待も高くなってくる。やるべきことも増えてくる。そういう意味では、勝ちたいなという気持ちは、より強いかなと思います」

3年目までは右肘や左ヒザの手術など故障を繰り返し、チームの低迷にもつながった。その経験を糧に、二刀流で完走した4年目を経て、確固たる自信を得た。昨年以上の結果を残すことに「自信(があること)は変わらないです。チームとしてまずいい状態っていうのが、雰囲気としていいと思う。明日、次の日の開幕につなげられれば、個人としてもいい成績が残るかなと思います」。淡々とした口調にも頼もしさが宿る。

今季は開幕投手の大役を任され、トップバッターとしても打線をけん引する。「ホームの開幕戦なので、まずは1球目、集中して投げたい」。約4週間の短縮キャンプだったが、「他少、試合数とか打席数とか少ないとは思いますけど、みんな同じだと考えれば、十分な準備が出来た」と胸を張った。10年目で作り上げた、ベスト・オブ・ショウヘイ。過去最高の状態で開幕を待つ。

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▽大谷翔平一問一答

-開幕投手を務める

すごい光栄なこと。1戦目を取るか取らないかで流れも変わるかと思うので4連戦の頭を取れるように集中してゼロに抑えたい。

-緊張感や胸の高鳴りは

今はないですかね。特に投げるのも打つのも、あんまり、直前まで何も思わないタイプなので。

-2番トラウト、3番レンドン。打線に違いは

安心感はあると思いますし、一番、計算して成績を出せる選手たち。そこに対する信頼感は選手たちの中でもある。

-過去7年プレーオフを逃がしている

勝てない1年が続くごとにプレーオフに行きたいという気持ちは強くなってます。

-ドジャースのロバーツ監督はワールドチャンピオンを約束したが、何か約束できることは

どうなるか分からないのが野球。100%の努力をするという約束はできるかなと思う。