【アーリントン(米テキサス州)17日(日本時間18日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(27)が開幕シリーズのリベンジへ、宿敵アストロズとの3連戦に臨む。敵地で行われる18日の初戦からDH→DH→投手兼DHで出場予定。開幕投手を務めた7日のア軍戦では黒星を喫し、本拠地での4連戦を1勝3敗で終えた。場所を移し、雪辱を期す戦いとなる。

レンジャーズとの4連戦は初戦で敗れたが、1試合2発や2戦連発で復調の兆しを見せている大谷の活躍もあり、2戦目から3連勝を飾った。開幕10試合を終えて、6勝4敗でア・リーグ西地区首位に浮上。打線のつながりだけでなく、カード4試合で7盗塁と足でも翻弄(ほんろう)。走塁を重視し1点を取りにいく野球を好むマドン監督も「こういうのが楽しい。ベースランニングも、守備も素晴らしかった」と満足そうに振り返った。

4連戦ラストのこの日も大谷が先陣を切った。「1番DH」で出場し、第1打席は内野安打で出塁。7試合連続安打をマークすると、続くトラウトの深い右飛で二塁へ進塁。チャンスを広げ、2死三塁から捕逸で先制のホームを踏んだ。下位打線も足を生かした攻撃を見せ、マドン監督も「私が求めていたこと。みんなが勝ちに貢献した」と全員野球をたたえた。

新戦力の中継ぎ右腕テペラやブラッドリー、左腕ループにも安定感があり、投打がガッチリとかみ合っている。プレーオフ進出へのライバルとなる宿敵と、チーム状態が上向く中で迎える3連戦。20日(日本時間21日)の3戦目に登板予定の大谷が、投打で勝敗の鍵を握る。