「3番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(27)が、値千金の同点2点適時二塁打で今季2度目のサヨナラ劇を演出した。

2-4と2点を追う9回2死一、三塁、ナショナルズの守護神レイニーの内角低め88マイル(約141キロ)スライダーを捉え、中堅フェンス直撃の二塁打。2人が生還して同点とし、大谷は二塁で大きくガッツポーズ。さらに、4番レンドンが中前適時打を放ち、サヨナラのホームに滑り込んだ。好返球になった中継プレーとの勝負になったが、大谷の右足が先着した。勝利が決まると、右拳を振り上げ、さらに力強くガッツポーズ。センター付近で歓喜の輪に加わり、レンドン、マーシュらと抱き合った。

この日は母の日で、ピンク色を基調にした姿で登場し、ピンクバット、スパイク、胸にはピンクのリボンを付けてプレー。9回2死から貴重な同点打でサヨナラにつなげ、3連戦の勝ち越しを決めた。

第1打席は左飛で凡退。1回1死一塁、右腕フェディーと対戦し、1ボールから2球目の真ん中シンカーを打ち損じた。

第2打席は3回1死一塁から四球で出塁し、第3打席は5回2死、内角高めのカットボールに詰まり、中飛に打ち取られた。

第4打席は2点ビハインドの7回1死一塁、通常の黒のバットに変更して臨み、3番手の右腕フィネガンと対戦。1発出れば同点の場面だったが、カウント2-2から内角高めの直球に空振り三振を喫した。この日は5打席で4打数1安打1四球、1得点と2打点を挙げた。打率は2割3分5厘。

チームはサヨナラ勝ちでナショナルズとの3連戦を2勝1敗と勝ち越した。貯金も今季最多タイの8に戻した。9日(同10日)からは、20連戦の最終シリーズとなるレイズ3連戦が本拠地で行われる。大谷は第3戦の11日(同12日午前8時7分開始)に先発登板予定。