ブルージェイズ菊池雄星投手(30)が、昨季まで在籍した古巣マリナーズ戦に初先発。6回1安打無失点3四球6奪三振と好投し、今季2勝目(1敗)を挙げた。

4回までは、最速97マイル(約156キロ)の速球を主体に強気に攻め、1四球だけの無安打投球。5回、唯一の安打となる二塁打と四球で1死一、二塁のピンチを背負ったものの、冷静に後続を打ち取った。続く6回も無失点に封じ、三塁を踏ませず、3-0と3点をリードした状況で救援陣にマウンドを託した。球数は90球。

メジャー3年目を終えた昨オフ、菊池は年俸1300万ドル(約15億6000万円)の選手オプションを行使せず、FA(フリーエージェント)になることを選択。ブルージェイズと3年総額3600万ドル(約43億2000万円)で契約を結んだ。マリナーズへの恩義や愛着を感じていた一方、先発投手としてプレーする環境と条件を最優先した末の決断だった。

昨季まで菊池と同地区のアスレチックスに所属し、今季ブルージェイズ入りしたチャプマン三塁手は、好投した菊池について「いつもチームに勝つチャンスを与えてくれるし、どんどん良くなっている。彼がストライクゾーンを攻めていけば、打つのはタフだ」と、新同僚の好投をねぎらっていた。

 

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