パドレスのダルビッシュ有投手(35)が19日(日本時間20日)、敵地フィリーズ戦に先発し、7回6安打無失点無四球5奪三振と好投。4連勝で今季4勝目(1敗)を挙げた。

序盤は、速球が時速150キロに届かず、カットボールなどの変化球を丁寧に織り交ぜた。「(試合前の)ブルペンでゆっくり投げたからか、エンジンがかかるのが遅かった」。それでも、回が進むにつれてフォームを修正。尻上がりに調子を上げた。6回1死一、三塁のピンチには、3番シュワバーを空振り三振、4番カステラノスを最速97・7マイル(約157・3キロ)の速球で二ゴロ。7回を今季最多の108球、8試合中6回目となるクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアして救援陣にバトンを託した。

今季は、本拠地で防御率1・37と安定感を見せる一方で、敵地では同7・91と関門になっていた。だが、この日はボールが先行しても変化球でカウントを整え、終わってみれば無四球。「無四球は何個三振取るよりも一番気持ちいい」と、満足そうに振り返った。

ダルビッシュを含む3人の完封リレーで快勝したパドレスは貯金を10とし、首位ドジャースに1・5差と迫った。ダルビッシュの登板試合は、パ軍が6連勝中で自身も4連勝。「自分の中でムラはあるけど、アジャストして試合をつくれている」。本領を発揮し始めたエース右腕の安定感がある限り、首位奪取もそう遠くはない。

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