ヤンキースのジョシュ・ドナルドソン内野手(36)がホワイトソックスの選手とやり合い、あわや乱闘の騒ぎになった。

5回にドナルドソンが打席に入る際、ホワイトソックスのヤスマニ・グランダル捕手(33)が話しかけ、言い争いに。球審が止めに入ったがおさまらず、両チームの選手がベンチから飛び出してホームプレート付近でもみ合いとなった。

試合後、ホワイトソックスのラルーサ監督は、ドナルドソンがティム・アンダーソン内野手(28)に向かって人種差別的発言をしたと批判。「彼が差別的なコメントをした。それがすべてだ」と話した。

さらにアンダーソンも「ドナルドソンが試合中、何度も僕のことをジャッキー・ロビンソンと呼んだ」と糾弾した。ロビンソンは黒人初のメジャーリーガーであり、アンダーソンら黒人選手にとっては敬愛する存在。その偉大な選手の名前をちゃかすように呼んだため、アンダーソンが「無礼な行為だった。僕を何度もジャッキーと呼んだんだ」と激怒したという。

ドナルドソンは「ジョークのつもりだった。2019年にアンダーソンが自分のことを現代のロビンソンだと言ったので、以前からそう呼んでいた」と釈明した。