エンゼルス大谷翔平投手(27)が、今季最多100球を投げ、7回4安打、6奪三振1失点で、5登板ぶりとなる4勝目を挙げた。球団ワーストまでふくらんでいたチームの連敗を「14」で止めた。

投打でこの日の主役だった。「2番投手兼DH」で出場。投手としては初回を3者凡退で立ち上がると、1死三塁のピンチを背負った2回は、コルデロを99・1マイル(約159キロ)の直球でバットをへし折り遊ゴロ。その際、折れたバットの破片が投球動作を終えた大谷の体スレスレを通過し、ヒヤリとする場面もあった。

3回は2死三塁のピンチで、ディバースを今季最速101マイル(約163キロ)の速球で空振り三振。4回も3者凡退に仕留めた。5回にコンビを組むスタッシの捕逸などもあって無死一、三塁のピンチを背負い、ダルベックに中犠飛を許したが、その裏の打席で今季初の「リアル二刀流」弾。1死一塁で、カウント1-1から右腕ピベッタの92・1マイル(約148キロ)直球を中堅左に運ぶ、逆転の12号2ランとなった。右拳を握り、何度も雄たけびを上げながらダイヤモンドを一周した。

1点リードに変わった6回は2死一、二塁のピンチでコルデロを遊ゴロに仕留めて切り抜け、追加点をもらって4点差となった7回も3者凡退。降板まで試合を支配し続けた。