メッツの加藤豪将内野手(27)が、チームの試合前練習に参加した。内野の守備練習では遊撃のポジションで軽快な動きを見せ、その後はフリー打撃で汗を流した。

加藤は今季、ブルージェイズで開幕ロースター入りを果たし、4月27日のレッドソックス戦でメジャー初安打をマーク。5月4日にメジャー40人枠から外れ、同7日にニューヨーク・メッツと契約した。現在、ベンチ入り26人枠のメンバーには入っていないが、コロナ対策の「タクシー・スクワッド」と呼ばれる規定で、補充選手として米国西海岸の遠征の際にはチームに同行しているという。

アナハイムのエンゼルスタジアムを訪れるのは9年ぶり。加藤は一塁側ベンチに座りながら、「懐かしいですね、ここは」と笑顔を見せた。13年、ヤンキースからドラフト2巡目で指名された直後の6月14日、エンゼルス戦でアナハイムに遠征中のチームに合流。当時ヤンキースに在籍していたイチロー氏(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)と同組でフリー打撃を行った思い出深い球場だ。

本職は二塁手だったが、ヤンキース傘下マイナー時代の17年から一塁を守り始め、それ以降は捕手と投手以外、全てのポジションを守った。スーパーユーティリティー選手となった加藤は「次はピッチャーもやっちゃおうかなと思ってます」と笑った。