パドレスのダルビッシュ有投手(35)が、今季最長の8回を5安打1失点と好投し、古巣カブスから初勝利、今季6勝目(3敗)を挙げた。

「あまり調子は良くなかったですけど、(複数の球種を)うまいことミックスして配球できた」と、冷静に振り返った。

シカゴのリグリーフィールドで登板するのは、所属していた20年以来、2年ぶり。その際は、コロナ対策で無観客試合だったこともあり、シカゴのファンの前で投げるのは19年以来、3年ぶりだった。

激しい雷雨のため、試合は1時間25分遅れで開始。ダルビッシュは、2回にソロ本塁打で先制されたものの、その後は11打者連続アウトをマークするなど、危なげない投球で「0」を並べた。

パドレスは1-1の同点で迎えた8回、打線がつながり、3点を勝ち越し。その裏も続投したダルビッシュは2死から連打を浴びたものの、最後は3番ハップを時速91マイル(約147キロ)のスプリットで空振り三振に仕留めた。

球数は107球。防御率は3・35。今季12試合目の先発で、クオリティースタート(6回以上、自責3以内)は9回目となった。

試合後は「リグリーフィールドではいろんなことがあって…。ファンの方は今でも応援してくださったりするので、自分がまた投げる機会があるというだけでも幸せ。本当にいろんなところに感謝を持って上がりました」と、シカゴへの思いを語った。

ダルビッシュにとって、この日の白星が計28球団目からの勝利。未勝利は、古巣レンジャーズとオリオールズの2球団となった。

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