【アナハイム(米カリフォルニア州)22日(日本時間23日)=斎藤庸裕】これぞ唯一無二の二刀流-。エンゼルス大谷翔平投手(27)がロイヤルズ戦に「2番DH兼投手」で出場し、8回2安打無失点、メジャー自己最多の13三振を奪う力投で今季6勝目を挙げた。前日には日本人メジャー最多の1試合8打点をマークし、この日は通算300個目から奪三振ショーを演じた。1試合8打点の翌日に13奪三振はMLB史上初の快挙。3登板連続でチームの連敗を止め、またまた救世主となった。

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◆大谷の投球分析 今季最多の108球、同最長の8回を投げた。直球の平均球速は96・9マイル(156キロ)。4月20日以来今季2度目の中5日だったが、前半1~4回、後半5~8回に分けても、平均球速が全く変わらず、疲労を感じさせなかった。

球種別ではスライダーが最多の43%(46球)。直球(25%=27球)よりスライダーが多いのは、2試合連続で今季3度目。自己最多13奪三振のうち、決め球はスライダーが5、スプリットが4、カーブが3、直球が1。変化球が面白いように決まった。

スライダーの平均回転数は1分あたり2466で、今季の平均2435より31回転多かった。また、16球あったカーブは平均122キロ。前回までの平均126キロから4キロ減と球速を抑えていた。自身3連勝。4勝目は14連敗、5勝目は3連敗、この日は2連敗を止め、6月だけで3度の連敗ストッパーとなった。