カブス鈴木誠也外野手(27)が左手薬指のケガから復帰し、9回に勝ち越しの5号となるランニング本塁打を放った。

鈴木はブルワーズ戦に「4番右翼」で39日ぶりにスタメン出場。1-1の9回1死走者なしで、今季防御率1.05の守護神ヘイダーの95・5マイル(約153キロ)シンカーを捉え、センターやや左のフェンスを直撃。不規則に跳ね返り、外野を転々とする間に快足を飛ばして生還した。

鈴木の本塁打は4月17日の敵地ロッキーズ戦以来。MLBでデータ分析を担当しているサラ・ラングス氏によると、カブスの選手が9回以降に勝ち越しランニング本塁打を放ったのは68年ビリー・ウィリアムズ以来2人目で、計3度目。また、ベースを1周するのにかかった時間は15・4秒で、今季記録された7本のランニング本塁打の中では3番目に速く、チーム史上では最速だという(スタットキャストによる正確な計測が始まった15年以降)。

鈴木は5月26日のレッズ戦で走塁の際に負傷し、翌日に負傷者リスト入り。その後はキャンプ地のアリゾナやマイナーの試合で調整を続けていた。これで今季成績は42試合で打率2割5分2厘、5本塁打、22打点となった。