エンゼルス大谷翔平投手(28)が「2番DH」で出場し、今季5度目の1試合2発をマークした。

まずは1回1死の第1打席、右腕ブラックバーンと対戦し、カウント1-1からの3球目、94・1マイル(約151キロ)の外角球を完璧に捉え、左中間へ運んだ。

23号先制アーチは打球速度105・7マイル(約170キロ)、角度26度、飛距離403フィート(約123メートル)だった。

2本目は3点ビハインドの7回2死、左腕スニードの内角、ボール球のスライダーを高々と打ち上げ、右翼スタンドへ運んだ。

2点差に詰め寄る24号ソロは、打球速度107・1マイル(約172キロ)、角度39度、飛距離399フィート(約122メートル)だった。メジャー通算117本目で、マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏に並び、日本人歴代2位となった。

前日のナイター試合には投打の二刀流で出場し、6回途中で降板。右前腕の張りを訴えて、打者でも途中交代となった。状態に問題はない様子で、翌日デーゲームの第1打席から持ち味の長打力を発揮した。

だが、チームは先発の右腕ジャンクが3回に炎上。2点リードしていたが、5安打6失点であっさり逆転された。2番手のトゥーサントも2ランを浴び、4回までに8失点した。

大谷の第2打席は3回無死、カウント1-2から低めのカーブに空振り三振を喫した。

第3打席は5回、内角カットボールをセンターへ打ち返し、この日2本目の安打でマルチ安打をマークした。

1点を追う9回2死一塁、1発出れば逆転サヨナラの場面だったが、左腕パクの初球を打ち損じ、遊飛で凡退。この日は5打数3安打2打点で、打率は2割5分8厘となった。

チームは7本のソロ本塁打で7得点。打線がつながらず、競り負けた。

○…MLB公式サイトが、43記者による最新のMVP投票結果を発表した。ア・リーグは、両リーグ最多43本塁打のジャッジ(ヤンキース)が37記者の1位票を獲得。エンゼルス大谷は、残り6記者が1位票を投じたが、2位だった。3位はアルバレス(アストロズ)。ナ・リーグは、ゴールドシュミット(カージナルス)が1位だった。