6月にエンゼルスから解任されたジョー・マドン前監督(68)が、20日付のタンパベイ・タイムズ電子版で解任後初めて思いを激白した。大谷翔平投手(28)とマイク・トラウト外野手(30)という球界屈指の選手が2人いるにもかかわらず勝てないチームに対して「奇妙だし、いら立ちが募る状況だ」と憂い、大谷とトラウトを周りから支える力がもっと必要だと訴えた。

大谷は2年連続でMVPの候補に名が挙がり、トラウトはこれまでMVPを3度受賞。そんな2人がいてもチームは今季、8年連続でポストシーズン進出を逃し、7年連続で負け越そうとしている。マドン前監督はその現状について「球団の基盤となる部分が良くならないとだめだ。良くしなければならない部分は数多くある」とし、「彼ら(大谷とトラウト)だけが頑張ってもダメ。目立たない部分を良くしないと」と苦言を呈した。

6月に解任された後は、47年ぶりに野球から離れた生活を送っているという。「エンゼルスの球団には、もう何の感情もない。存在さえ忘れた」と話す一方、「多くの選手とは今もメールのやりとりをしている」と明かした。