米スポーツ専門テレビ局ESPN電子版は6日(日本時間7日)、今季のサイ・ヤング賞争いについて、記者17人にアンケートを行った。ア・リーグは13人がジャスティン・バーランダー投手(アストロズ)に投票し、エンゼルス大谷翔平投手(28)は2票で、ディラン・シース投手(ホワイトソックス)と同じ2位だった。
大谷に投票したクックロフト記者は「大谷は21年よりもオールラウンドのシーズンを送っている。ジャッジがマリスを抜くかもしれないという理由だけで、バーランダーやシースよりもわずかに少ない投球回というだけで、賞から締め出されるのは残念だ」と説明した。また「WAR(勝利貢献度を表す指標)が(投票時)シースやバーランダーよりわずかに少ないが、バーランダーは負傷者リスト入りしており、もっとイニング差が埋まる機会はある。さらにFIP(守備などの影響を排除した仮想防御率)は両者よりもよい」とした。
大谷の後半戦の好調さも評価した。直近の13先発で防御率が1・87で、110奪三振という成績を紹介。結果は最後まで分からないとした。
バーランダーに投票したパッサン記者は「古いとレッテルを貼られる危険性はあるが、防御率が最もよいからだ」と説明した。
また、MVP争いは、全17人がジャッジに投票した。
◆ア・リーグ投手のWARランキング(ベースボールリファレンス版)
1位 シーズ5・5
2位 大谷4・7
3位 バーランダー4・6
◆ア・リーグ投手のFIPランキング
1位 ガウスマン(ブルージェイズ)2・17
2位 大谷2・54
3位 マクラナハン(レイズ)2・64
4位 バーランダー2・71
5位 ビーバー(ガーディアンズ)2・88
6位 シース3・02
◆ア・リーグの防御率ランキング
1位 バーランダー1・84
2位 シース2・13
3位 マクラナハン投手2・20
4位 マノア(ブルージェイズ)2・48
5位 大谷2・58