ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が、左翼へ今季60号本塁打を放った。4-8と4点を追うパイレーツ戦の9回無死。カウント3-1からクロウの95・3マイル(153キロ)の内角ツーシームをうまく左翼2階席へ運んだ。

ナインとハイタッチするため、ベンチに戻った。その後、観客から声援を浴びるため、もう1度ベンチから姿を現した。「今年の早い時期、マット・カーペンターと冗談を言い合っていたんだ。彼が1試合2本塁打を打ってカーテンコールを受けたんだ。『僕は6年間で1度しかカーテンコールを受けてない。60号を打てば、もう1度あるかな』と言っていたんだ」。言葉は現実となった。

これで勢いに乗ったヤ軍は、スタントンが27号サヨナラ満塁本塁打を放って劇的勝利を収めた。

ジャッジは61年マリス(ヤンキース)が持つア・リーグのシーズン本塁打記録の61号に、あと1本と迫った。60本は、27年ベーブ・ルース(ヤンキース)に並ぶリーグ2位で、61年ぶりに大台に乗せた。

MLBのシーズン最多本塁打は、01年バリー・ボンズ(ジャイアンツ)の73本。マグワイア、ソーサも62本以上を記録しているが、当時は筋肉増強作用のあるステロイド使用がまん延しており、マリスの記録を重視する見方も多い。

ジャッジはエンゼルス大谷翔平投手(28)とのMVP争いが注目を集めている。