エンゼルス大谷翔平投手(28)が「3番DH」でフル出場し、19日マリナーズ戦以来、2戦ぶりのマルチ安打で7試合連続安打とした。

1回2死走者なしで迎えた第1打席。レ軍先発右腕ダニングの初球、内寄り低めのシンカーを右前にはじき返した。続く4番ウォードが左中間席へ19号2ランを運び、先制点につなげた。

4回先頭の第2打席は遊ゴロに倒れたが、7回先頭での第3打席はフルカウントからの6球目、内角96・1マイル(約155キロ)直球を引っ張り、一塁への鋭い打球。俊足を飛ばし、投手のベースカバーよりも速く一塁ベースを駆け抜けた。続くウォードの投直で飛び出して帰塁できず、併殺となった。

5点ビハインドで迎えた9回無死一塁での第4打席は、カウント1-2から見逃し三振。レ軍の4番手右腕、リクラクの外角ボールゾーンからストライクゾーンいっぱいに決まったバックドアのスライダーに手が出なかった。この日は4打数2安打で打率は2割7分となった。

試合前には、ネビン監督代行が23日(同24日)の敵地ミネアポリスでのツインズ戦での次回登板を明かした。7回3安打無失点で13勝目を挙げた前回17日のマリナーズ戦から、中5日での登板。大谷は現在、規定投球回(162回)まであと14回としている。

大谷とのMVP争いで注目されるヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)は、エンゼルス戦より1時間早く始まったパイレーツ戦に「1番右翼」で先発出場。1回の第1打席に左翼線への二塁打、5回の第3打席に左翼へのエンタイトル二塁打を放ち、2安打をマーク。8回に四球を選ぶと大量リードの展開もあり、代走を送られ交代した。この日は4打数2安打で、ア・リーグのシーズン最多本塁打記録の61年マリス(ヤンキース)に並ぶ61号アーチはお預けとなった。