エンゼルス大谷翔平投手(28)が、「3番DH兼投手」で出場し、8回2死まで無安打投球の力投で今季15勝目を挙げた。」

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エンゼルス大谷は、極端な配球で8回2死までノーヒットノーランを続けた。「こんなにスライダーを投げたのは人生でもなかった」と話したが、全108球中スライダーが52球で48%。7敗目を喫した8月3日アスレチックス戦ではスライダーが62%だった。しかし、この日は22球あった、似た軌道のカットボール(20%)も合わせると合計74球で69%。8月3日は両球種合計で68%だから、今回が最多割合となる。

マメの影響なのか直球が今季最少の4%(4球)しかなかった。どんなに少なくとも、これまで10%(9月17日)は維持していた球種。「出来的にはあまり直球も速くはなかった」との言葉通り、直球の平均球速は95・2マイル(約153キロ)と今季最も遅かった。9月3日アストロズ戦から4試合連続で直球の平均球速は落ちている。だが、そんな調子でも連勝して15勝目。工夫をこらして、白星とイニングを重ねている。【斎藤直樹】