ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が先頭打者弾で61年ぶりにア・リーグ最多本塁打記録を更新した。レンジャーズとのダブルヘッダー第2試合に「1番右翼」で出場。1回の第1打席、カウント1-1から甘く入ったスライダーを捉え、61年ロジャー・マリスのア・リーグ記録を超える62号を左翼席に運んだ。6試合ぶりに出たアーチに、敵地も大歓声につつまれた。

2回2死走者なし、スタンディングオベーションで迎えられた第2打席はフルカウントから7球目の外角直球に空振り三振。3回に右翼の守備にいったん就いた後に交代となった。打率は3割1分1厘。大谷とのMVP争いとともに注目される3冠王は、本塁打と打点の2冠は決定的も、首位打者争いでは、試合前時点でツインズのアラエスが3割1分5厘でトップに立っている。

ジャッジは、ダブルヘッダー第1試合は「1番DH」で出場。初回は遊ゴロ、3回は右飛、5回は一飛に倒れた。9番ヒガシオカが10号同点ソロを放った直後の8回には中前打をマーク。後続の死球と犠打で三塁に進んだ後、4番ベイダーの勝ち越し打で生還した。9回は遊ゴロに倒れ、この試合は単打1本の5打数1安打だった。

ジャッジは9月28日のブルージェイズ戦で61号を放ち、61年ロジャー・マリスのア・リーグ記録に並んだ。9月は2日から15試合で9本塁打と量産も、ここ13試合は1本塁打。10月に入ってからは長打なしの14打数2安打と苦しんでいた。

<MLB60本塁打以上>

73 2001年ボンズ

70 1998年マグワイア

66 1998年ソーサ

65 1999年マグワイア

64 2001年ソーサ

63 1999年ソーサ

62 2022年ジャッジ

61 1961年マリス

60 1927年ルース