エンゼルス大谷翔平投手(28)が、近代メジャー史上初の「ダブル規定到達」を達成し、今季のマウンドを締めた。シーズン最終戦のアスレチックス戦に「3番投手兼DH」で出場。1回を投げ終えて投球回数が162イニングに達し、既にクリアしている規定打席(502)とともに到達した。

5回69球で1安打1失点の6奪三振で降板。1点ビハインドで交代してチームも敗れ9敗目を喫した。今季の「投手大谷」は166イニングを投げ、15勝9敗、防御率2・33。奪三振率11.87はア・リーグ1位で、219奪三振は同3位。15勝は同4位タイ、防御率2・33も同4位と投手ランキングでも上位に入った。

初回先頭打者から見逃し三振を奪う順調な立ち上がりをみせた。1回は後続を中飛、三ゴロに仕留め、14球で3者凡退。3回まで4三振を奪い、無安打無失点に抑えた。

4回も3人で切り、5回先頭の4番ディアスを空振り三振に仕留めた。5番ボートに四球を与え、この日初めての走者を出すと、6番ピンダーに右翼線への二塁打を浴び、1死二、三塁。続くカペルに初球カーブを中堅へはじき返され、犠飛で先制点を許した。それでも、後続を3球続けたスライダーで空振り三振に切って追加点は与えず、今季のマウンドを締めくくった。

打者では1回に右前打をマーク。その他の打席は一ゴロ、空振り三振、三ゴロで、4打数1安打だった。