アストロズのユリエスキ・グリエル内野手(38)が、第5戦で痛めた右膝の状態が悪いため、第6戦から出場登録を外れることが決まった。代わりに新人のコリー・リー捕手(25)を出場登録すると、ベーカー監督が発表した。

グリエルは第5戦の7回、走塁中に野手に挟まれ、滑って転び、相手野手とも交錯してグラウンドに倒れた。途中退場となり、検査で膝内側側副靱帯(じんたい)を痛めたことが判明した。

2016年にアストロズでデビューした元DeNAのグリエルは、今季がメジャー7年目でシーズン後にFAとなる。アストロズでのプレーは第5戦が最後だった可能性が高く、大事なワールドシリーズをケガ離脱というつらい幕切れとなった。今季は打率2割4分2厘、8本塁打、53打点。このワールドシリーズは5試合で打率3割1分6厘と好調だった。

ベーカー監督は、グリエルに選手入れ替えを伝えた際のことを「彼は、泣いてはいなかったが目に涙をためていた。それだけ出場したいという気持ちが強かったのだと思う。しかしそれはかなえてやれず、入れ替えするしかなかった」と振り返った。グリエルは最後まで第6戦出場を諦めなかったとも明かし「彼はあらゆることを試した。昨日(移動日だった4日)も球場に来て治療を受け、今朝も早く来て治療し、走ろうとした。しかし状態は良くならなかった」と話した。