暗号資産(仮想通貨)交換所大手のFTXの経営破綻で被害を受けた投資家らが集団訴訟を起こした件で、アンバサダー契約を結びCMに出演するなどしていたエンゼルス大谷翔平投手(28)には大きなダメージはない見込みだと17日付の地元紙オレンジカウンティー・レジスターが伝えた。

訴訟は15日にフロリダ州マイアミの連邦裁判所で手続きが行われ、大谷やプロテニスの大坂なおみら複数の米有名スポーツ選手が「同社の宣伝にかかわった有名人にも賠償責任がある」として経営者らとともに提訴された。原告の投資家らは「110億ドル(約1兆5000億円)の損害を受けた」と主張し「被告は数十億ドルの損害に責任がある」としている。

だが同紙は、西海岸の弁護士ニアマ・ラーマニ氏が「責任はほぼ最高経営責任者のサム・バンクマンフリード氏ら経営陣にあり、陪審がオオタニに何か大きな責任があると判断することは想像できない。裁判に出ていくことはまったくないかほとんどないだろう」と見解を示したと伝えた。

大谷の代理人事務所は、訴訟に関してノーコメントだったという。またFTXとパートナー関係にあるMLBのマンフレッド・コミッショナーは「今後は、仮想通貨関連企業に関して慎重に対応する」と話したという。