ア・リーグのMVPが17日(日本時間18日)に発表され、エンゼルス大谷翔平投手(28)はジャッジ(ヤンキース)に次ぐ得点2位で、2年連続受賞を逃した。米テレビCBS電子版は、大谷が受賞を逃した理由を分析した。

マット・スナイダー記者は、映画に例えた。「もし、大人気映画の続編が翌年に公開され、それが同じくらい、あるいは少し良いものであったとしても、称賛には至らないでしょう。そのためには、オリジナルを圧倒するような作品でなければならないのです。そうでなければ、私たちの心は『おい、さっき見たばかりだぞ』という感覚になる」。「慣れ」こそが原因だと喝破した。

映画「トップガン」は1986年に公開された。続編の「トップガン マーヴェリック」は今年公開された。「オリジナルより、はるかに素晴らしい。だが、オリジナルと続編の間に長い期間があったことが功を奏したのだ。大谷はすぐに続編を作ってしまった」。これが大谷の成績にも当てはまるという。「大谷の成績は21年よりも22年の方が全体的に良かったと思いますが、それは近いものだった。21年を吹っ飛ばすことはできなかった。もう新しくないから、大きな盛り上がりにならなかった。フェアではないですが、これが現実」とした。

大谷は21年に投手として9勝2敗、防御率3.18、156奪三振だった。打者としては打率2割5分7厘、46本塁打、100打点。22年は投手として15勝9敗、防御率2.33、219奪三振だった。打者としては打率2割7分3厘、34本塁打、95打点の成績を残した。