米大リーグは5日(日本時間6日)、「オールMLBチーム」の先発投手部門とDH部門にエンゼルス大谷翔平投手(28)を選出した。メジャー全体のベストインに相当する「ファーストチーム」に先発として入り、次点の選手で構成される「セカンドチーム」にDHとして選ばれた。今オフは、最優秀DHに相当する「エドガー・マルティネス賞」に次いでの受賞となった。

大谷は昨季、46本塁打を放ちDHとしてファーストチーム、9勝を挙げて先発投手としてセカンドチームに選出されていた。規定打席と規定投球回数を史上初めて同時にクリアした今季は、投手として15勝9敗、防御率2.33と好成績を残し、打者として打率2割7分3厘、34本塁打、95打点だった。投打二刀流での選出は、昨季と今季の大谷しかいない。

パドレスのダルビッシュ有投手(36)は先発投手部門で候補入りしていたが、選出されなかった。今季は公式戦で自己最多の16勝(8敗)で防御率3.10、ポストシーズンでも2勝と活躍した。短縮シーズンだった20年は先発投手として8勝3敗、防御率2.01でファーストチームに選ばれていた。

◆オールMLBチーム 19年開始で今年が4回目の選出。米プロバスケットボールのNBA、米プロフットボールのNFLと同様の表彰制度を取り入れた。打撃ベストナインの「シルバースラッガー賞」がリーグ別選考なのに対し、全選手を対象に各ポジションのベスト選手を決める。最終結果はファン投票が50%、パネルメンバー(メディア、OB選手、大リーグ関係者で構成)投票が50%の配分で決定する。大谷とダルビッシュ以外の日本選手では、20年に前田健太(ツインズ)が先発投手としてセカンドチームに選ばれている。