かつてフィリーズのエースとして活躍したものの、度重なる故障などでここ2年はメジャーでの登板がなかったベテラン左腕コール・ハメルズ投手が、来季の復帰を目指していることを明らかにした。

今月27日に39歳となるハメルズは2006年にフィリーズでメジャーデビューすると先発ローテーションの柱として活躍し、2008年のワールドシリーズではMVPを獲得。12年にはキャリアハイの17勝を挙げて6年連続2ケタ勝利をマークした。

15年途中からはレンジャーズ、18年途中からはカブスでプレーしていたが、20年にブレーブスで1試合登板したのを最後にメジャーの舞台からは遠ざかっている。通算成績は163勝122敗、防御率3・43。

ハメルズは昨年に左肩と右ひざ、左足と3回の手術を受けたことを明かし、長引いていた故障の不安に対処したと電話取材にコメント。「何が悪いのかを理解し、治療し、リハビリすることで正しく対処し、無理をしないことが助けになった」と語った。

ブルペン練習では球速87マイル(約140キロ)を出したというハメルズは、春季キャンプに参加できる契約を希望しているとのこと。「春季キャンプへの招待はノーリスク、オールリターンだ。2月から準備すれば4月1日には万事整う。自分にはもう無理だと思い知らされる可能性だってあるが、それでも私は素晴らしいキャリアを築いてきた。誇りを持って引退できる」と話している。(AP)