ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大投手(29)が、メッツと5年総額7500万ドル(約105億円)で合意した。10日(日本時間11日)、地元スポーツメディア「SNY」が伝えた。MLB公式サイトによると、3年目のシーズン終了後に契約破棄できるオプトアウトと、全球団へのトレード拒否権が付くという。

千賀は今季22試合で11勝6敗、防御率1.94を記録。NPB通算は11年で87勝44敗、20ホールド1セーブ、防御率2.59。これまでマリナーズ、ジャイアンツ、ドジャース、レッドソックス、パドレスなどが興味を示していると報じられた。

メッツは今オフ、エース右腕デグロムが抜けたものの、投手2冠を達成し自身3度目のサイ・ヤング賞を受賞したジャスティン・バーランダー投手を獲得。来季のローテはバーランダー、シャーザーのダブルエースに、千賀、カラスコ、キンタナと続く見込みだ。MLB公式サイトは、千賀の加入を「すでにメジャー最高のローテを形成しているメッツが、新たに強力なピースを加えた」と伝えている。

◆千賀滉大(せんが・こうだい)1993年(平5)1月30日生まれ。愛知県出身。蒲郡高から10年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。12年4月に支配下選手登録。16年から7年連続2桁勝利。19年9月6日ロッテ戦でノーヒットノーラン達成。19年のシーズン奪三振率11.33はプロ野球記録。19年最多奪三振、20年は最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振の3冠。17年WBC日本代表。21年東京五輪金メダル。186センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6億円。既婚。