かつてジャイアンツのGMとして球団を3度のワールドシリーズ(WS)制覇に導いたブライアン・サビーン氏(66)が、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン上級副社長兼GMの取締役アドバイザーに就任し、「奇妙な運命の巡り合わせ」と語った。地元ニューヨークのテレビ局SNYが伝えている。

サビーン氏がヤンキースに戻るのはおよそ30年ぶり。1985年から92年まで同球団のスカウト部門で仕事をこなしていた同氏は、90年から92年まで育成とスカウトの部長補佐を務め、その後ジャイアンツへ移った。

ジャイアンツでは過去30年間さまざまな任務に従事。96年から19年までGMなどで編成業務を指揮し球団再建に尽力した。投手を中心とした守りの野球に主眼を置き、体質改善に取り組み、2010年には1954年以来56年ぶり6回目のワールドシリーズ優勝を実現。12年、14年にも世界制覇を達成した。

3日にZoomを通じて会見を行ったサビーン氏は「少々気持ちが高ぶっている。30年前に仕事を始めた球団に戻るというのは、奇妙な運命の巡り合わせのように思う。多くの思い出がフラッシュバックしている」とコメント。「この年齢で必要とされ、来てほしいと言われることを非常にありがたく思う」と話すと「ヤンキースが再びワールドシリーズを制覇できるよう、全力を尽くしたい」と語った。