メッツとの12年契約が報じられるも身体検査の影響で正式契約に至らなかったカルロス・コレア内野手(28)が、昨季所属したツインズと28年まで6年総額2億ドル(約270億円)で合意したと10日、MLB公式サイトなどが報じた。7年目から10年目までの4年間は総額7000万ドル(約94億5000万円)の球団オプションで、一定の打席数をクリアすれば選手側が行使できるという。また、全球団に対するトレード拒否権も含まれる模様だ。

コレアは昨シーズン終了後にツインズとの契約を破棄してFAとなり、FA市場の目玉に躍り出た。12月中旬にはジャイアンツと13年総額3億5000万ドル(約473億円)で合意するも、身体検査の結果が懸念され契約ならず。その間にメッツとの交渉が進展し、一転してメッツと12年総額3億1500万ドル(約425億円)で合意したと報じられたが、こちらも身体検査の影響で契約に至らなかった。両球団ともコレアが14年に手術した右脚に難色を示したとみられる。

プエルトリコ出身のコレアは15年にアストロズでデビューし、1年目で22本塁打を放ち新人王に選出。その後も正遊撃手として打線をけん引し、17年にワールドシリーズ制覇。17、21年にオールスターに選出され、21年にはゴールドグラブ賞を受賞した。ツインズ移籍1年目の昨季は136試合で打率2割9分1厘、22本塁打、64打点、OPS.834だった。