ESPN電子版は17日付で、エンゼルス大谷翔平投手(28)が「初の5億ドル(約675億円)に、まさになろうとしている理由」と題した記事を掲載した。

北米ではMLBだけでなくすべてのプロスポーツで、5億ドルの契約に到達した選手はまだいない。記事は、今季終了後にFAとなる大谷について「そこに到達するだろうとの見方が強まっている。あらゆる流れが、それを達成する方向へ動いているように見える」と指摘。複数の球団幹部や代理人の意見をまとめ、3つの鍵となる理由を解説した。

1つ目は「彼のような選手はかつて出てこなかった」ということ。「オオタニは先発ローテのエース格と打線の中軸が1人になった選手。しかも今は野球界が、多彩さや柔軟性という面がより高く評価される時代」と指摘した。

2つ目は「FA市場で潤沢な資金力を持つ多くの球団が彼の獲得を目指し、ライバルもほとんどいない」ということ。「来オフにFAになる選手で能力の高い選手は、ダルビッシュ(パドレス)ら一握りしかいない」とし「オオタニとFAランク2位の選手の差は劇的かもしれない」と指摘。「ドジャースが獲得最有力とされているが、メッツやジャイアンツの名を挙げるライバル球団幹部もいる」とした。

3つ目は「オオタニは世界的なセンセーション」、つまり大谷1人で世界的に巨大な経済効果を持っていると指摘。大谷は昨年、17のスポンサー契約を結び、前年のジャッジ(ヤンキース)の13を抜いてMLBの最多記録を更新した。さらにエンゼルスタジアムには日本企業の広告が22件入り、これも新記録とみられるとしている。