阪神からポスティングシステムでアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎投手(28)が開幕ローテ入りする可能性が26日(日本時間27日)、高まった。ア軍は同日、昨季9勝で今季開幕投手の有力候補だった左腕コール・アービン投手(28)らを、マイナーの有望株内野手との交換でオリオールズに放出。このトレードを受けて、藤浪がローテ上位に昇格し、開幕投手をキャンプで争う可能性さえ出てきた。

トレードが明らかになった後、地元紙のザ・マーキュリー・ニューズ電子版は「アービンはブラックバーン、フジナミと並ぶトップ先発投手の1人で、今季の開幕投手候補だった」と伝えている。昨季チームで唯一規定投球回に到達したアービンは、今季も明らかに主戦格の立場だった。藤浪は当初、アービン、ブラックバーン、カプリーリアンに次いで、同じくオフに加入した韓国リーグ53勝右腕ルチンスキーらとローテ4、5番手を争うと予想されていた。今回のトレードで藤浪の序列は確実に上がり、3番手争いにも加われそうな情勢だ。

ア軍は今季、大谷翔平が所属するエンゼルスと開幕カード3試合を戦う。先発3番手以内を勝ち取れば、開幕カードでの先発マウンドも一気に現実味を帯びてくる。球団はこの日、公式サイトの登録選手一覧を更新。藤浪の背番号は最有力となっていた11番で正式決定した。尊敬するパドレス・ダルビッシュの代名詞である番号を背負い、バッテリー組のアリゾナキャンプ初日となる現地時間2月15日を迎える。