パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、WBC日本代表の宮崎キャンプ(2月17日~27日)に初日から参加する。31日、自身のツイッターで合流が遅れることが濃厚とする記事に対して反応し「自分は宮崎キャンプの初日から行きます」と投稿した。

また「嘘つきメディアに石直球投げ込むダルビッシュほんと大好き」とする書き込みに対して「嘘はついていなく、早期合流が難しいのは確かです。ただ自分の場合はベテランであるためパドレスが融通をきかせてくれました」と事情を説明した。

ダルビッシュは昨年12月にWBC参戦を表明。代表チームはルール上、大会に出場するメジャーリーガーに対し3月6日の強化試合からしか自由に参加させることができない。

日本代表は2月25、26日にソフトバンクと宮崎のひなたサンマリン球場で、3月3、4日に中日とバンテリンドームで強化試合を行う。この4試合への参加は不明だが、早期合流を訴えていた栗山監督は28日に「どういう答えが返ってくるのか。ダメだったときの準備とかも、いろいろしてるので。最後の最後は、どういう結論が出ようが、その中でやんなきゃいけないわけで」と話していた。故障に対する高額な保険料がネックになっていた。

大リーグの選手でWBCの日本代表には、ダルビッシュの他に、大谷翔平投手(エンゼルス)ラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)鈴木誠也外野手(カブス)吉田正尚外野手(レッドソックス)が参加する予定となっている。

▽侍ジャパン投手コーチのロッテ吉井監督(ダルビッシュの宮崎キャンプ合流に)「早く会えるのは個人的にはすごくうれしいです。今は自分自身がダルと同じチームになれることに興奮しています」

◆09年侍ジャパンのキャンプ 2月16日から宮崎で開始。前日の15日に初の全体ミーティングが行われ、日本代表候補の33人が全員参加。候補にはイチロー(マリナーズ)松坂(レッドソックス)岩村(レイズ)ら5人のメジャー組が含まれていたが、5人もミーティングに集合し、キャンプ初日から練習に参加。イチローはシートノックで三塁へのレーザービームや背面キャッチで観客を沸かせた。ちなみに、09年以外のメジャー選手は、06年の大塚(レンジャーズ)とイチロー(マリナーズ)は初日から参加、17年青木(アストロズ)は途中で合流した。